江戸六地蔵⑥ 深川永代寺



江戸六地蔵⑥ 千葉街道・深川永代寺




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6番の真言宗「永代寺」の地蔵菩薩坐像は、享保5年(1720)千葉街道に面した江東区富岡一丁目に建立された。永代寺(えいだいじ)は、慶応4年(1868313日の神仏習合を廃する神仏分離令による廃仏希釈で廃寺になり取り壊された。





廃仏希釈(はいぶつきしゃく)とは、仏教寺院・仏像・経巻を破壊し、僧尼など出家者や寺院が受けていた特権を廃することである。廃仏は、仏を廃破壊し、希釈は、釈迦の教えを壊(毀)すること。



当時の政府神祇官や国学者は、仏教を外来宗教と忌み、寺院など財産や地位を剥奪、僧侶の下に属する神官達が寺院を破壊して土地を奪う。さらに僧侶の神職への転向禁止、仏像、仏具、経典の破壊を行なった。



明治新政府は、日本古来の神道を国家統合の基幹に据える画策した。だが、葬儀など仏事の必要があり、明治4年(1871)に廃仏希釈運動は終息を迎えた。






江戸六地蔵⑥納めの地蔵・上野浄名院



6番永代寺の地蔵菩薩坐像の代仏として、天台宗「浄名院」は、台東区桜木2丁目に地蔵尊を建立した。




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by watkoi1952 | 2017-10-21 18:34 | 江戸六地蔵 | Comments(0)