水道橋駿河台
水道橋駿河台
江戸の武家では、端午の節句で邪気を祓う菖蒲を「尚武」と結び付けて男児の立身出世・武運長久を祈る年中行事となった。先祖伝来の兜や鎧などの武具は奥座敷に旗指物や鯉幟は玄関前に飾り、家長が子供達に訓示を垂れたことに始まる。
江戸っ子は五月の鯉の吹き流し
口先ばかり腹腸はなし
雪の降りしきる神田川の水道橋橋脚を通過する筏と前方の懸桶下の筏は大川へ出て木場にでも向かうのだろうか。丸木の筏組の上で暖を取りながら、すれ違う前方の屋根船を見据えて竿を操る船頭の姿が描かれている。左のお茶の水坂上の見守番屋と懸樋の右対岸には皀角坂(さいかちざか)がある。
by watkoi1952 | 2012-06-01 13:32 | 江戸城の内濠と外濠の景 | Comments(0)