筑土八幡神社



筑土八幡神社



伝教大師(最澄767822)が関東にみえた時、この高台で神像を彫刻し祠に祀った。その時、八幡総本社のある筑紫(豊前国)の宇佐八幡宮より、宮土を求めて筑土礎を築き、筑土八幡神社が起立した伝承がある。その後、文明年間(14691487)江戸の開拓にあたった上杉朝興が、社檀を修復して産土神とした。(新宿区筑土八幡町21



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江戸名所図会 筑土八幡宮 明神社


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築土明神社(左) 筑土八幡神社(右)


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築土明神社


天慶3年(940)江戸津久戸村に平将門の首を祀り「津久戸明神」として創建された。太田道灌の時代に田安郷(北の丸)に移され、田安明神と称した。元和2年(1616)江戸城の拡張工事で、筑土八幡神社の左隣に移転して築土明神社と改めた。さらに、明治7年(1874)築土明神社は、築土神社に改称する。現在の東京修道院「みことばの家」の地にあたる。



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大正13年(1924)「大正大震災一周年」 

牛込区下宮比町会(津久戸八幡境内)


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東京大空襲の惨禍


昭和20年(1945414日の東京大空襲で焼失するまで、329年間に渡り、向かって左側に築土神社、右側に筑土八幡神社が参道の石段も別々に仲良く並んで建てられていた。築土神社は、昭和29年(1954)に旧地・江戸城北の丸に近い九段北の中坂に再建された。        



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左側にあった築土神社参道入口の鳥居


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筑土八幡神社大祭 平成24年(2012)9月9日


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21年ぶりに行われた白木大神輿渡御


筑土八幡神社の白木千貫神輿は、慶応2年(1866)に製作された鉄製の飾り鋼に支え棒のついた堅牢な造りで、1000人の担ぎ手で2つの渡御コースを巡る。



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by watkoi1952 | 2012-10-18 16:58 | 牛込神楽坂百景 | Comments(0)