牛込御門



牛込御門




牛込御門は、神楽坂通りの起点である。江戸城の外郭門は、敵の侵入を発見し防備のために「見附」と呼ばれていた。見附とは、城門番兵の見張所が本義であったが、転じて城門の意味となった。牛込見附は、上州道に通じる交通の要所であり、神楽坂通りの近在には、多くの旗本家臣を役職ごとに住まわせた組屋敷から江戸城への登城道でもあった。




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牛込御門の警備には、鉄砲五挺、持筒二挺、弓三張、長柄の槍五、持弓一組が備えられ、三千石以上の旗本が三年交代で勤番した。番士三名は羽織袴姿で務めた。




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枡形見附門


神楽坂から靖国神社方面に向かうには、牛込橋を渡り枡形の門に入り、右折して渡櫓門をくぐり、さらに左へ進むことになる。なぜ直進を許さず、このように右折するのかといえば、敵が軍馬で一直線に城門に殺到するのを防ぐためである。仮に敵軍が進撃してきた場合でも、軍馬はここで混雑してしまう。



そこを鉄砲や弓矢で狙い撃ちするため、右上に渡櫓を配置し、やぐらは有事の際の武器、弾薬、食料の倉庫となっている。攻め入ってきた敵は、隠れるところがなく城門をまもる側の三方からの攻撃に身を晒すことになる。




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江戸六街道

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by watkoi1952 | 2012-06-18 11:29 | 牛込神楽坂百景 | Comments(0)